なぜ、水分含有量が同じ2つの製品でも、失敗の仕方が異なるのか

2つの製品の水分含有量が同じであれば、その挙動も同様であるはずだというのが一般的な通説です。しかし実際には、それが当てはまることはめったにありません。水分含有量がまったく同じ製品であっても、保存期間、安定性、安全性において大きく異なる結果となる場合があり、その理由は、製品内部で水がどのように保持されているかにあるのです。

水の一部は、糖類、塩類、タンパク質、食物繊維などの成分に強固に結合している一方、他の水は遊離状態または緩やかに結合しており、微生物の増殖、化学反応、および物理的変化を引き起こす可能性があります。 水分活性は、その利用可能性を直接的に測定する指標です。たとえ総水分量が同じであっても、ある製品が別の製品よりも遊離水を多く含んでいる場合、その製品は腐敗、カビの繁殖、または品質劣化を起こしやすくなります。ここでは配合が重要な役割を果たします。なぜなら、原料の選定、配合比率、加工条件のすべてが、製品マトリックス内での水との相互作用に影響を与えるからです。また、包装も同様に重要な要素です。時間の経過に伴う水分の移動により、水分含有量を大きく変化させることなく水分活性が変化する可能性があるためです。

水分活度を理解することで、メーカーは製品発売後に結果が判明するのを待つのではなく、こうした結果を事前に予測できるようになります。水分含有量のみに依存しているチームは、失敗が発生してから対応しがちですが、水分活度を理解しているチームは、失敗を未然に防ぐことができます。

なぜ、水分含有量が同じ2つの製品でも、賞味期限が異なることがあるのでしょうか?
賞味期限は、製品に含まれる総水分量だけでなく、実際に腐敗の原因となる「利用可能な水分」の量によって決まります。水分含有量が同じ製品でも、その水分がどれほど強く結合しているかによって異なり、その結果、賞味期限に大きな差が生じることがあります。

配合成分は水分活度にどのような影響を与えるのか?
糖類、塩類、タンパク質、食物繊維などの成分は、それぞれ異なる程度で水分を結合させます。配合の選択、比率、加工条件はすべて、製品中の水分が「遊離水」として残る割合と「結合水」として残る割合に影響を与え、それが水分活度に直接的な影響を及ぼします。

密封後の製品の水活性は、包装によって変化するのでしょうか?
はい。時間の経過とともに、製品と包装環境の間で水分が移動することがあり、製品の総水分量がほぼ同じままであっても、水活性は変化する可能性があります。

製品が水分規格を満たしていても、腐敗することはありますか?
はい。水分含有量の目標値を満たしても、その水がどの程度利用可能であるかは考慮されていません。水活度が安定した範囲外にある場合、製品は水分規格を満たしていても、腐敗したり品質が低下したりすることがあります。

AQUALAB by Addiumのロゴ、「水分活性の完全ガイド」というタイトル、そして青色のデータレイヤーアイコンが積み重なったカバーレイアウト

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